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痛いところを伸ばしてみる
寒い冬の間、私はダンゴムシのようにまあるくなって、布団に潜って寝ていました。
朝起きてみると腰回りがだるくて、立ち上がると反り腰っぽくなって、次第に痛みを感じるようになりました。
明らかに腰回りの骨(腰椎)が痛かったので、理由を考えてみました。
まず、背中を丸めていたことで、背骨の間の空間が狭まってしまったこと。
また、長時間同じ姿勢でいたため、丸くなる癖がついてしまって伸ばしたときに痛みを感じる。
この2点が浮かびました。
寝ているときは、普段、身体を支えてくれている力も抜けてしまうため、関節が緩みやすくなることは知られていますね。
そのため、変な姿勢で寝てしまうと起きた時に身体がすごく痛くなったり、疲れが全く取れていなかったり、ということがあります。
丸くなって寝る癖が抜けなかった私は、痛みを感じる腰回りをできるだけ伸ばしてみようと思い、毎朝起きがけにベッドの上でエクステンドチャイルドポーズをするようになりました。
寒い日は布団に潜ったままでもできます!お休みのチャイルドポーズは背中をまあるく、肘は曲げて、上半身の力を抜いて脱力しますが、エクステンドチャイルドポーズは違います。
吸う息で背骨を伸ばし、吐く息で脚の付け根を引き込む。呼吸に合わせて、胸を前に送り仙骨から腰回りを伸ばして、手の指先も前の方に歩かせる。
指先とお尻、頭頂と脚の付け根で引っ張り合う。
肩周りが詰まると呼吸が浅くなるので、二の腕を顔の方に向けて腕を強く使い、脚の付け根の引き込みに合わせて肩をお尻の方に引き下げ、胸の前側を広げる動きも追加していきます。
寝起きなのでがんばりすぎずにゆっくりと呼吸ができる範囲で。
それでも1〜2分この動きを繰り返していると背骨が伸び身体中が新しい空気で満たされて、エネルギーに満ちてきます。
そして、すっくと立ち上がれます。このとき、ふしぎと腰の痛みは感じませんでした。
しばらくこの日課を繰り返していたら、普段の生活の中でも腰の痛みはなくなり、暖かい季節とも相まって、身体が動かしやすくなりました。
ちょっとした取り組みですが、身体の中に空間を作ることって大切だなと思いました。呼吸に合わせて身体を伸ばして、背骨の間に隙間を作ってあげる。
自分の身体に起きていることを観察して、改善のためにできるちょっとした取り組みを実践してみる。無理なくできることを続けてみませんか。